○尾花沢市軽度・中等度難聴児補聴器購入支援事業助成金交付要綱
令和5年4月1日
告示第88―3号
(趣旨)
第1条 この要綱は、難聴児の言語習得等の発達支援やコミュニケーションの向上を促進し、もって福祉の増進に資することを目的として、身体障害者手帳の交付対象とならない軽度及び中等度の難聴児に対して、補聴器の購入に要する費用の一部を助成することについて、必要な事項を定めるものとする。
(1) 補聴器購入費 新たに補聴器を購入する経費又は別表に定める耐用年数経過後に補聴器を更新する経費をいう。
(2) 保護者 親権を行う者、未成年後見人その他の者で児童を現に監護する者をいう。
(交付対象者)
第3条 助成金を受けることができる者は、次の各号に掲げる要件を全て満たす満18歳未満の児童(以下「対象児」という。)の保護者とする。
(1) 本市に居住している者
(2) 両耳の聴力レベルが、原則30dB以上70dB未満で身体障害者手帳の交付対象とならない者。ただし、30dB未満であっても医師が装用の必要を認めた場合は対象とする。
(3) 補聴器の装用により、言語習得等一定の効果が期待できると医師が判断する者
(1) 対象児の保護者の属する住民基本台帳に登録されている世帯のうちいずれかの者について、助成金の交付申請を行う月の属する年度(4月から6月までの場合にあっては前年度)の市町村民税所得割の額が46万円以上である場合
(2) 対象児又はその保護者が他の法令等に基づき補聴器購入の助成等を受けることができる場合
(対象補聴器及び助成基準額)
第5条 助成の対象となる補聴器の名称、1台当たりの基準額及び耐用年数は、別表のとおりとする。ただし、修理費(成長に伴うイヤモールド交換を含む。)は対象外とする。
(助成金の額)
第6条 助成金の額は、別表に定める基準額と補聴器購入費として申請者が提示した見積書とを比較して、いずれか少ない方の額に3分の2を乗じて得た額とする。ただし、算出した金額に1円未満の端数が生じた場合は、これを切り捨てるものとする。
(助成金の交付申請)
第7条 助成金の交付を希望する対象児の保護者(以下「申請者」という。)は、軽度・中等度難聴児補聴器購入支援事業助成金交付申請書(別記様式第1号)に次に掲げる書類を添えて、市長に申請するものとする。
(1) 障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律(平成17年法律第123号)第59条第1項の規定による指定自立支援医療機関の医師又は身体障害者福祉法(昭和24年法律第283号)第15条第1項の規定により山形県知事が定める医師が、対象児の聴力検査を実施した上で交付した、軽度・中等度難聴児補聴器購入支援事業支給意見書(別記様式第2号。以下「意見書」という。)
(2) 前号の意見書に基づき、補聴器販売業者が作成した見積書
(3) 申請者が属する世帯全員の市町村民税額を確認することができる書類
(4) 前各号に掲げるもののほか、市長が必要と認める書類
2 前項第3号の申請者が属する世帯全員の市町村民税額を確認することができる書類について、申請者の同意に基づき他の方法により確認することができる場合は提出を要しない。
(補聴器の購入)
第10条 第8条第3項の規定による交付決定を受けた申請者(以下「助成金交付決定者」という。)は、交付決定に基づき補聴器を購入するときは、見積書を作成した補聴器販売事業者(以下「販売事業者」という。)において、補聴器を購入するものとする。
2 助成金交付決定者は、販売事業者から補聴器を受け取ったときは、当該補聴器の受領年月日及び署名押印した支給券を販売事業者に提出するものとする。
3 助成金交付決定者は、前項の規定により補聴器を受け取る際に、委任状により販売事業者に助成金の代理請求及び代理受領の委任を行うものとする。
(領収書の交付)
第12条 販売事業者は、前条の規定により対助成金交付決定者から支払を受けたときは、支払を行った当該助成金交付決定者に対し、領収書を交付しなければならない。
(助成金の交付及び請求)
第13条 市長は、第10条第3項の規定により対象児の保護者から委任を受けた販売事業者からの請求に基づき、補聴器購入費に係る助成金を交付する。
(1) 請求書
(2) 軽度・中等度難聴児補聴器購入支援事業支給券(別記様式第6号)
(3) 代理請求及び代理受領委任状(別記様式第7号)
(4) 保護者負担額の領収書控え又は写し
(助成金の支払)
第14条 市長は、前条第1項の規定により、販売事業者から請求があったときは、審査の上、支払うことが適当であると認めるときは、補聴器購入費助成金を当該販売事業者に交付するものとする。
(調査)
第15条 市長は、補聴器購入費の助成に関して必要があると認めるときは、販売事業者又はその従業員その他事業に携わる者に対し、文書その他の物件の提出若しくは提示を求め、若しくは依頼し、又は市の職員に質問若しくは照会をさせることができる。
(交付決定の取消し及び不当利得の徴収)
第16条 市長は、対象児、助成金交付決定者又は販売事業者が次の各号のいずれかに該当するときは、交付決定の全部又は一部を取り消し、既に交付している補聴器購入助成金の全部又は一部の返還を命ずることができる。
(1) 偽りその他不正の行為により交付決定を受け、助成金の交付を受けたとき。
(2) 助成を受けて購入した補聴器を目的に反して使用し、譲渡し、貸付けし、又は担保の用に供したとき。
(3) 補聴器の助成が不適当と市長が認めるとき。
(支給台帳の整備)
第17条 市長は、軽度・中等度難聴児補聴器購入支援助成事業台帳(別記様式第8号)を整備するものとする。
(施行の細則)
第18条 この要綱に規定するもののほか、本事業の実施に関し必要な事項は、市長が別に定める。
附則
(施行期日)
1 この要綱は、公布の日から施行する。
(要綱の失効)
2 この要綱は、令和8年3月31日限り、その効力を失う。ただし、収入及び支出に関しては、令和8年5月31日まで効力を有するものとする。
別表(第5条、第6条関係)
補聴器の種類 | 1台(片耳)当たりの基準額 | 基準額に含まれるもの | 耐用年数 | |
ポケット型 (軽度・中等度難聴用) | 43,200円 | ①補聴器本体(電池含む) ②イヤモールド (注)イヤモールドを必要としない場合は、左記の基準額から9,000円を減額した額を基準額とする。 | 5年 | |
耳かけ型 (軽度・中等度難聴用) | 52,900円 | |||
耳あな型(既製品) | 96,000円 | |||
耳あな型(オーダーメイド) | 137,000円 | 補聴器本体(電池含む) | ||
骨導式ポケット型 | 70,100円 | ①補聴器本体(電池含む) ②骨導レシーバー ③ヘッドバンド | ||
骨導式眼鏡型 | 127,200円 | ①補聴器本体(電池含む) ②平面レンズ (注)平面レンズを必要としない場合は、左記の基準額から1枚につき3,600円を減額した額を基準額とする。 | ||
FM型補聴器 | FM型受信機 | 80,000円 | ||
ワイヤレスマイク(充電池含む) | 98,000円 | |||
オーディオシュー | 5,000円 |
備考 業者材料仕入時に負担した消費税相当分を考慮し、基準額の100分の106に相当する額を上限とする。ただし、算出された額に1円未満の端数が生じた場合には、これを切り捨てるものとする。